ARCHIVE月別アーカイブ(2022年12月)

お知らせ

◆お餅による窒息にご注意下さい◆

この記事をシェア

◆お餅による窒息にご注意下さい◆

お正月はお雑煮など、お餅を食べる機会が多くなると思います。高齢者のお餅による年間死亡事故の半数は1月に集中し、正月三が日が最も多くなっています。窒息事故の原因として、高齢者になると「噛む力・飲み込む力」が弱くなることが挙げられます。そこで、安心してお餅を食べるために、お餅を喉に詰まらせた時の対応や食べる時の気をつけるポイントについて考えてみてはいかがでしょうか。

●お餅を喉に詰まらせた時のサイン●

・咳き込んだり、苦しそうにしている

・声を出せず、喉をつかむ動作をする(窒息事故のサイン)

・顔色が悪い

上記のようなサインが見られる場合、気道が塞がれて窒息してしまう恐れがあり、すぐに詰まらせたお餅を取り除くこと(気道異物除去)が必要となります。まずは大きな声で助けを呼び、周囲の人に119番通報やAEDの搬送を依頼することが大切です。

●気道異物除去の方法●

1.背中を強く叩く(背部叩打法)

・手の平の付け根部分で左右の肩甲骨の中間あたりを数回以上、力強く叩く

背部叩打法でお餅が出てこない時は、「腹部突き上げ法」を行います。

2.上腹部を手前上方に強く突き上げる(腹部突き上げ法「ハイムリック法」)

・相手の後に回り、両方の手を脇から通し、ウエスト付近に手を回す

・一方の手で握りこぶしを作り、その親指側をへそより少し上に当てる

・その握りこぶしをもう一方の手で握り、素早く手前上方に向かって圧迫するように突き上げる

気道異物除去の方法が分からなくても119番通報をすると通信指令員からの指示があります。その際は落ち着いて対応することが大切です。また、腹部突き上げ法を実施した時は、腹部の内臓を痛める可能性があるため、救急隊に伝え、速やかに医師の診察を受ける必要があります。

●お餅を喉に詰まらせないためのポイント●

・お餅は小さく切り、食べやすい大きさにする

・先にお茶や汁物を飲み、喉を潤す

・急いで飲み込まず、ゆっくり噛んでから飲み込む

・高齢者や小さな子どもと一緒に食事をする際は、食事の様子を見守る  など

お正月の食事を楽しい時間にするために、お餅を喉に詰まらせない対策や万が一の時の対応について確認することをおすすめいたします。

政府広報オンライン・消費者庁ホームページに窒息事故についての情報が記載されております。ぜひご確認下さい。

https://www.caa.go.jp/…/consumer_safety_cms204_20201223…

この記事をシェア

BACK