◆冬の入浴中の事故にご注意下さい◆
◆冬の入浴中の事故にご注意下さい◆
11月~4月にかけての寒い季節、入浴中に気を失い、浴槽の中で溺れる事故が多くなります。特に高齢の方は注意が必要です。高齢の方の入浴時の事故が多くなる原因として、急な温度変化による血圧の急激な変化が挙げられます。具体的には、暖房の効いた暖かい部屋から冷え込んだ脱衣所に移動して衣服を脱ぎ、浴室も寒いと血管が縮まり血圧が一気に上昇します。その後、浴槽に入り体が温まると血管が広がり、急上昇した血圧が下がってしまいます。このような急激な血圧の変化により、一時的に脳内に血液が回らない貧血状態になることで、一過性の意識障害を起こすことがあります。また、風呂場でめまいや立ちくらみを起こしたことのある方も注意が必要です。
入浴中の事故は、持病や前兆がない場合でも起こる恐れがあります。「自分は元気だから大丈夫」と過信せず、「自分にも起きるかもしれない」という予防意識を持ち、高齢の方だけでなく、家族みんなで入浴中の事故を防ぐことをおすすめいたします。
●冬場の入浴時の対策●
・入浴前に脱衣場や浴室を暖めておく
・湯温は41度以下、お湯に浸かる時間は10分までを目安にする
・浴槽から急に立ち上がらない
・食後すぐの入浴、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
・お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける
・家族は入浴中の高齢者の動向に注意する など
寒くなる前に冬場の入浴方法や対策等について、ご家族で話し合う機会にしてみてはいかがでしょうか。
政府広報オンラインには冬場の入浴方法等についての情報が記載されております。ぜひご確認ください。